介護する側・される側という関係を超えて。 利用者さんが輝く「おSHIGOTO」をもっと見つけていきたい!
あすなろの家の人々デイサービス職員 介護技術リーダー 澁川智子さん
利用者さんとはおSHIGOTO仲間!自分も楽しむをモットーに
ー 普段はどんなお仕事をされていますか。
デイサービスで利用者さんの入浴介助や排泄介助などを行っています。
また、あすなろの家では「おSHIGOTOデイ」と言って、利用者さん自身がお仕事に参加する活動があるのですが、例えばおにぎりやお惣菜を皆で作って、職員のお昼として食べてもらえるように販売したり、壁飾りを作ったり、色々なことをおSHIGOTOとして行っているので、その見守りなども私の仕事です。
おSHIGOTOを通して、皆から必要とされていることを感じてもらって、「私は何もできない」なんて思わずに「まだまだ働けるよ」と前向きな気持ちになってもらえる取り組みを皆でさせてもらっています。
ー 利用者さん自身も誰かのために仕事をすることで、やりがいを感じられるようにという活動なんですね。おSHIGOTOの内容は職員の皆さんが考えているんですか?
そうです。
例えば雑巾用のウエスの布が足りなかったら「あ、これをお仕事で切ってもらおう」という感じで、利用者さんがすぐおSHIGOTOに取り掛かれるように物品を用意したりとか、利用者さんに「ここを切って欲しいんだ」と声をかけたりとか。
普段の業務の中からもアイデアを出しながらおSHIGOTOを決めています。
業務の中で普段から心がけてることはありますか?
常に自分が楽しむことですね。
私たち職員が楽しんで笑顔でいられると、利用者さんたちの雰囲気も良くなって笑顔がすごく増えるので、おSHIGOTOも一緒になって楽しませてもらっています。
皆さん人生の先輩なので、例えば料理をするおSHIGOTOでも、味付けとか料理の仕方とか、教えてもらうことが多くて私たちが勉強させてもらっている感じですね。
ー 職員と利用者という関係だけじゃなく、本当のお仕事仲間みたいな雰囲気なんですね。
オールあすなろで培った職員の仲の良さが、働きやすさにつながっている
ー 澁川さんはリーダー職もされているそうですね。
そうですね。例えばおうちで自分のお姑さんを介護してる職員が、「うちのおばあちゃんのことでちょっと聞きたいんだけど」みたいなこともあります(笑)。
あすなろの家では「オールあすなろ」という部署の垣根をなくそうという目標があるんです。介護職員だけでなく事務所の職員さんやケアマネージャーさん、厨房の調理員さんなど、皆で介護技術について学んでいるので相談内容もいろいろですね。
今はインターネットやSNS などを使って色々勉強ができるので、ちょこちょこ情報収集したりして、なるべく新しい情報を皆に伝えられるよう努力しています。
ー 澁川さんは勤続の中で産休・育休の期間もあったそうですが、あすなろの家では育休をされて復帰されている方も多いのでしょうか?
上司の方達が皆そうしてきたので、同じように私たちも休みを取らせて頂いていますね。
例えば子供が保育園に入るときに勤務時間を調整してもらったりとか、急な熱で学校から連絡が来たときも帰れるようにしてくれたり。
皆がすごく協力してくれるので、とても働きやすいし、本当にありがたいなぁと思います。
利用者さんがキラキラ輝く
ー あすなろの家で働く中で、利用者さんが一番輝いているなと感じる瞬間はどんな時ですか?
やっぱりおSHIGOTOをしている時ですかね。
料理のおSHIGOTOなら、皆で一緒になって「どうしたらいいかしら」「もうちょっと醤油入れようかしら」みたいな会話をしながら楽しそうにおSHIGOTOをされている様子を見ると、「あぁ、すごくいい雰囲気だな」って。
こちらからおSHIGOTOをお願いすることもあれば、ご自分から「私料理やるよ」って言ってくれる方もいて。「あなた洗ってくれたら私拭くよ」なんて言ってくれて、洗い物が進んでいくみたいな。自分の役割だと思っていきいきとやってくださる利用者さんを見ると、こっちまで嬉しくなりますね。
ー 最後に、今後の目標などはありますか?
利用者さんとのおSHIGOTOがすごく楽しいなと感じているので、今よりもっと「私のSHIGOTO」と感じてもらえる利用者さんが増やしたいです。
あすなろの家では地域の人たち一緒にイベントを行ったりもするので、そういった場所でも利用者さんのおSHIGOTOで作ったものが活用されていけばいいなと。より地域の方々とも繋がっていけるようなおSHIGOTOをもっと考えていきたいです。